広苑社 SP事業部

東京都調布市で、建材をはじめとした製品の見本帳、サンプル帳を製作しています。

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2023.06.01

塗料色見本帳の制作方法について

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色見本帳を初めて作る時『製作方法』や『考えるべきポイント』など、どのようにオーダーするべきか
分からないことが多いと思います。そういったお悩みや課題に対し、
解決できる記事をご用意しました。

◆目次◆
・塗料の色見帳とは
・製作工程
・製作を検討する時に考えるべきポイント

■塗料の色見本帳とは
塗料の色や明度、彩度、光沢などが分かるよう、実際の製品を使って塗装し一覧にした
カタログや冊子のこと。

主に施主様との部材選びの際や、設計段階での認識合わせのために使用され、
実物を使用することで写真やカタログだけではわからない、実際の素材の色味、光沢など、
質感がわかる製品カタログのことを指します。

異なる色や組み合わせの相性を比較・確認することができ、調和の取れた配色を選ぶことができます。
さらに、色は番号や品番で記載することが多いため、認識を合わせることができ、
色の間違いを防ぐことに役立ちます。

見本帳の内容としては、塗装方法や特性、耐久性・耐候性・乾燥時間などの施工手順に関する情報など、技術的なことも掲載されることがあります。

■製作工程
色見本帳を製作する実際の工程をお伝えします。

①色の調合
ご指定の配合値や日塗工色見本などから塗料等を調合し、
色相や明度、彩度、光沢など仕上がりを確認します。

②台紙の選定
塗布するベースとなる素材によっては、ノリが悪く、風合いに斑が出てしまうような場合もあるので、
事前にベースと塗料のマッチング検証をおこないます。

③塗料のろ過
不純物を取り除き、まろやかにするためにおこなっています。
チップがよりつややかで綺麗な見た目になります。

④塗装
塗装面に塗料を均一に塗布します。
塗料の適切な量や塗布方法は、ご指定に従っておこないます。
乾燥時間も同様に指定された時間をベースに検証をかさね、色の変化や反応を確認します。

⑤確認
塗料が乾燥した後、既存の色見本帳と比較し目視等で検証確認します。
照明の明るさや屋内・屋外でも見え方が変わるため、さまざまな環境や既定の環境で確認し、
塗装面を正確に比較します。

⑥チップ化
塗装する時点ではA3もしくはそれ以上の大判のベースに塗装します。
その後、小さい見本としてチップ化するため抜き加工をおこないます。

⑦製本
抜き加工をおこないチップサイズになったら台紙に貼り付けです。
指定された場所に1枚1枚貼付けていきます。
主に、強粘着の両面テープかのりを使うことが多いです。
他、見本帳として様々な形状に製本、加工もおこなっていきます。

以上が、塗料の色見本帳製作に必要な一般的な手順です。塗料メーカーによっては、
カタログやウェブサイトで色見本を提供することもありますが、
色見本帳はより正確で詳細な色の表現ができるためで、多くのメーカーが製作しています。

■製作を検討する時に考えるべきポイント
いくつかありますが、もっとも重要な点をお伝えします。

・カラーサンプルの選定
カラーサンプルは、バラエティ豊かで代表的な色を選ぶことが重要です。
基本色、中間色、明度や彩度の異なるバリエーションなどをバランス良く取り入れましょう。

・サイズと携帯性
見本帳のサイズは、使用環境や目的に応じて選ぶ必要があります。
デスク上で使う場合はコンパクトなサイズが便利ですが、バッグなどで持ち運ぶことが多い場合は
ポータブルなサイズやケースに入れられるものが適しています。

・コンテンツの選択
製品やサービスの特徴と魅力を伝えられるよう、写真・イラスト・テキストなどの
コンテンツを組み合わせ、情報を効果的に伝えましょう。

以上で塗料の色見本帳は完成です。
とはいっても、通常業務と併用して考えるのは大変ですよね。
そんな時は、広苑社へお任せください。
企画段階から一緒に考え、効果的な見本帳をご提案いたします。
油性・水性、粉体など塗料を問わない幅広い実績があり、塗装ブースを設けているため
吹付をはじめローラー・刷毛など、社内工場の熟練した職人が塗装します。
ご要望がありましたらこちらからお問い合わせください。